4月に急に甘えてきた…年長さんになると心の中で何が起きているの?【保育士が解説】

年長さんが急に甘える、進級時期の心の動きを保育士が解説する春の桜の朝のアイキャッチ 子育ての悩み

「年長に上がってから、急に甘えてくるようになって…」

わかば
わかば
こんにちは、保育士のわかばです🌱年長さんになって急に甘えてきたら、戸惑っちゃいますよね

「自分でできることも、『やって』って言うようになって、正直ちょっと困ってる」

そんなふうに感じているお父さん、お母さんへ。

この記事を書いているのは、保育士歴15年の私。年長クラスを何度も担任してきた経験から、あなたに伝えたいことがあります。

その甘え、実は成長の証なんです。

環境は変わっていないのに、なぜ?

4月。クラスが変わりました。でも、保育園は同じ。先生も、お友だちも、大きく変わっていない。

「うちの子、なんで急にこんなふうになったんだろう…」

理由が見えないから、戸惑いますよね。

でも実は、こどもの内側では、とても大きな変化が起きているんです。

わかば
わかば
年長さんの心の中では、想像以上の変化が起きているんです

年長への進級は、今までとは全然違う

保育園の進級は、毎年あります。2歳が3歳になる。3歳が4歳になる。

でも、年長への進級だけは、別次元の話なんです。

少しイメージしてみてください。

会社に入って4年。ようやく仕事にも慣れて、職場での居場所もできてきた。毎日それなりに楽しく過ごしていた。

そこに突然、「来月から、チームリーダーに昇格してもらいます」と告げられたら、どうでしょう。

嬉しい気持ちもある。でも同時に、プレッシャーも押し寄せてくる。「ちゃんとできるかな」「みんなに期待されている」「失敗したらどうしよう」。

年長さんの4月は、まさにそういう状態なんです。

「年長さん」という言葉の重さを、こどもたちは肌で感じています。小さい子の前でかっこよくしなきゃ。泣いちゃいけない。リーダーにならなきゃ。

誰に言われたわけでもないのに、自分でそう決めて、毎日全力で頑張っているんです。

外からは見えないから、気づきにくい

クラスの場所が変わっただけ。環境はほとんど同じ。

だから、保護者には見えにくい。

でも、こどもの心の中では、毎日戦っています。

小さな体で、精いっぱい「年長さん」を演じながら、保育園で過ごしています。

そして、家に帰ってくる。

やっと、鎧が脱げる場所に帰ってきた。だから甘えるんです。だからわがままになるんです。

それは、弱くなったんじゃない。家が、安心できる場所だという証拠です。

「もう年長さんなんだから」——その言葉を飲み込んで

こどもは誰よりも「年長さんらしくしなきゃ」ってわかっています。

それでがんばっていたり、
うまくできなくて、苦しくなっていることもあります。

できることをあえて「やって」と言ってくる。

それは、大好きな人に甘えたいというサインです。

こどもは「甘えたい」と思う気持ちを言葉でうまく表現できません。

甘やかすのと、甘えさせるはちょっと違います。

一人でできるようになってたのに、こんなことやってあげちゃっていいのかな?と
心配になるかもしれません。

でも、これは甘えさせるの方なので大丈夫です!

どうか、「もう年長さんなんだから」という言葉を、今年だけは封印してみてください。

この時期の甘えに、寄り添う方法

特別なことは、しなくていいんです。

ただ、受け取ってあげるだけでいい。

「そうか、疲れたね」「おいで」「やってあげるよ」

その一言で、こどもの心はぐっと楽になります。

それから、こんな声かけも試してみてください。

「保育園で頑張ってるみたいだね」

「家では甘えていいよ」

特別なことを褒めなくていい。存在を認めてあげるだけで、十分です。

保育園に入ったあの日を、思い出してほしい

ここで少し、記憶をたどってみてください。

初めて保育園に連れて行った日のこと、覚えていますか?

泣きじゃくる我が子を先生に預けて、後ろ髪を引かれながら仕事に向かったあの朝。

あのころは、毎日抱きしめていたと思います。

「大丈夫だよ」「お迎えに来るからね」って。小さな背中を何度もなでて、ギュッとして。

こどもが大きくなるにつれて、その時間は少しずつ減っていきます。

自分でできることが増えるから。抱っこをせがまれることも、減ってくる。

でも今、その子が「抱きしめて」と言っているんです。

言葉にはしていないかもしれないけれど、甘えてくるその姿は、

心や体を「ギュッとして」って言っているんです。

わかば
わかば
ぎゅっと抱きしめる1分が、お子さんの心の支えになります

今夜、1分だけ抱きしめてみてほしい

難しいことは何もしなくていいです。

今夜、お子さんが帰ってきたら。あるいは寝る前に。

1分だけ、ぎゅっと抱きしめてみてください。

「今日もお疲れ様」「大好きだよ」

その一言と、温かい体の感触。それだけで、こどもの心はぐっと満たされます。

まとめ|甘えは、信頼のしるし

4月に甘えてくる年長さんは、わがままや甘えん坊になったわけじゃない。

外でたくさん頑張っているから、家でゆるんでいるだけ。

あなたのことを、「ここでなら甘えていい」と信頼しているから、

そのままの姿を見せてくれているんです。

「もう年長さんなんだから」じゃなくて、「いつでも、甘えていいよ」

その言葉が言えるおうちが、こどもにとって一番の安心基地になります。

あと一年で、小学校。

甘えてくれる時間は、思っているよりずっと短い。

どうか今この瞬間を、大切にしてあげてください🌱

わかば
わかば
お子さんの成長を、ゆっくり見守れますように

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