「今日で10日目なのに、また泣いてる…」
泣き声を背中で聞きながら、職場へ向かう足が重い。
うちの子だけ、なかなか慣れないのかな。このまま仕事を続けていいのかな。
保育士のわかばです。保育士歴15年、そして自分のこどもを1歳で保育園に預けた母親でもあります。
今日は、慣らし保育の朝を過ごすお父さん・お母さんへ、保育士として正直に話させてください。
慣らし保育中、保育士は何をしているか
泣いているこどもを受け取った後、保育士はどうしているか。
まず、そばにいます。
「泣かないで」とは言いません。
抱っこしたり、背中をさすったりしながら、「ここにいていいよ」のメッセージを送り続けます。
次に、その子の「好き」を探します。
音楽が好きな子なら音楽をかけたり、歌ったり。
電車が好きな子ならプラレールのそばへ。
ぬいぐるみが好きな子ならそれを手に渡す。
だから、入園のときに「うちの子は○○が好きです」と教えてもらえると、本当に助かります。
音楽でも、電車でも、ぬいぐるみでも。
その情報が「ここにいてもいいかも」という第一歩になります。
こどもは、一人じゃありません
泣いている間、一人にしている時間はほとんどないと思います。
保育士はずっとそばにいます。
抱っこして、声をかけて、「大丈夫だよ」のサインを送り続けています。
あなたのお子さんはひとりではなく、保育士と一緒にいます。
保護者にできること
「何かできることはありますか?」聞かれることがあります。
① 帰ってからの様子・翌朝の様子を伝えてください
「昨夜ごはんをあまり食べませんでした」「今朝機嫌が悪そうでした」。
こどもは言葉で体調を伝えられません。
その一言が、保育士の一日の関わりを変えます。
② いつもと違うことがあれば伝えてください
どんな小さなことでも。
家での様子は、保育園での関わりの大きなヒントです。
③ お子さんの「好き」を伝えてください
「電車が大好き」「この歌で落ち着く」「このぬいぐるみを離さない」。
そんな情報が、保育士とお子さんの距離を一気に縮めます。
慣らし保育が長くかかっても、大丈夫な理由
慣らし保育が長引くのは、問題じゃありません。
繊細で、感じる力が強くて、「ここは本当に安全か」をちゃんと確かめている。
それだけのことです。
ひとつだけ知っておいてほしいのは、慣らし保育が終わったころに体調を崩すお子さんがとても多いということ。
「やっと慣れたのに…」と落ち込まないでください。
体が緊張を解いた証拠。慣れてきたからこそ、起きることです。
そして15年見てきてわかることがあります。
ゆっくり慣れていく過程で、保育士との絆も深まっていきます。
私自身、我が子の慣らし保育で連絡帳に「今日は少しだけ給食を食べてくれました」と書いてあった日、ほっとして、涙が出そうになりました。
保育士として15年「大丈夫ですよ」と言い続けてきたのに、自分のこどもの時には何もできなかった。
そのとき初めて、保護者の方がどんな気持ちで連絡帳を開くか、わかりました。
必ず、変わる朝がきます。
泣かずにバイバイできる朝。
「先生!みてみて!」と呼びかける朝。
その朝を、保育士さんたちも一緒に待っています。
あなたのお子さんのそばに、保育士がいます。🌸一緒にゆっくり進んでいきましょう🌸
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